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カローラの若年化に貢献した!?トヨタ・カローラ・フィールダーの走りの性能は?

カローラシリーズのステーションワゴンモデルとして発売されているカローラ・フィールダー、この車のおかげでそれまでよりも年齢の若い方にカローラシリーズが買われるようになりました。
これにはトヨタのいろいろな販売戦略があってのことなのですが、残念ながらすぐに手放してしまう方が続出しているようです。
その理由は車としての性能が著しく低いからです
ここではその性能がどれだけ低いのかを見ていきたいと思います。

ちなみにここではあくまでも「車としての性能」でしか見ていきません。
従って、個人の好みによって評価に違いが出るデザイン面や使い方によって評価が変わってくる実用性などには一切触れません。

トヨタ・カローラ・フィールダーってこんな車

カローラ・フィールダー」・・・この車名からして何か特別な車であるかのようなイメージがありますが、なんてことはない単なるカローラのステーションワゴンモデルです。

このモデルは2000年に発売されたE120G系型を初代モデルとすることが多いのですが、そもそもカローラ・フィールダーはカローラシリーズのステーションワゴンモデルの名称をある理由から変更しただけのことですので、カローラ・フィールダーとしてはこのモデルからスタートしているので初代モデルと見てもいいですが、カローラのステーションワゴンモデルから通算して9代目モデルと見る必要もあります。
それを踏まえて見ていきますと・・・2019年5月時点での現行モデルは、カローラシリーズのステーションワゴンモデルとしては11代目、カローラ・フィールダーとしては3代目となるE160G系型になります。

カローラシリーズには、1966年に発売された初代モデルE10系型から海外向けではあったもののちゃんとしたステーションワゴンモデルが存在しました。

ちなみにウィキペディアでは、国内で発売されたE70G系型をカローラのステーションワゴンモデルの初代モデルとしていますが、それは間違いで正しくはこのE10系型が初代モデルとなります・・・ウィキペディアは信じられません。

当初は3ドアステーションワゴンといった現在では珍しいボディバリエーションを持つモデルとなっていましたが、1979年に発売された4代目カローラシリーズE70系型の時に「初の国内向けステーションワゴンモデル」として登場したモデルでは現代のステーションワゴンの基本系となる5ドアステーションワゴンボディを持つようになりました。
要するにカローラセダンのルーフ後端を伸ばしただけ「超・流用モデル」として作られるようになったということです。

その後もずっとこの形でカローラのセダンモデルと並行してステーションワゴンモデルを発売してきたのですが、ある時、トヨタのある考えによって「カローラのステーションワゴンモデル」ではなく「カローラ・フィールダー」という車名を与えて、独立したモデルとして発売するようになったのです。
これが「カローラ・フィールダー」の始まりとなるわけですが、車名を変えるということは商売的にはかなり賭けに出るようなこと、それをしてまでトヨタは何をしようと思ったのかというと、それは「カローラの若返り」です。

カローラシリーズはご存じ通り、小型大衆車の代表みたいなモデルです。
無難なデザインに無難なボディサイズ、無難な動力性能、無難な走行性能、無難な居住性、無難な快適性、無難な積載能力、そして誰もが気楽に購入できる安い価格設定がされた車です。
基本的には老若男女、誰が購入しても誰が運転しても大丈夫な車として作られているのですが、あまりにも無難すぎる車であるため、購買層は「中年齢層以上の方で車に全く興味はないが生活の道具として持っておいた方がいいといった考えを持つ方」に偏ることになってしまったのです。
それでもE80系型時代までは、カローラシリーズの中で唯一、FRレイアウトを持つAE86型カローラ・レビンがあったため、FFのカローラではありませんが、カローラシリーズの1台としてみれば、若年層からの需要があったわけです。

しかし、そのカローラ・レビンもFF化されてしまったことから人気が一気になくなり、生産終了に追い込まれてしまってからはまさに正真正銘の高齢者向けの大衆車となってしまったわけです。

トヨタはこの状況を何とかしようと思い、いろいろな策を講じることにしました。

最初に行ったのはエンジンを作るよりもトヨタが大得意とする宣伝広告によるイメージ戦略です。
これは男性アイドル専門の事務所に所属するアイドルグループの一人であるT.KメンバーをCMに起用するというものであったのですが、そのT.Kメンバーがスピード違反を繰り返していたことからイメージが逆に悪くなり、途中降板するといった形で失敗をしました。

次に取った策は、カローラシリーズに若年層ウケするようなモデルを追加するといったことです。
これは北米エリアで展開していた若年層向け店舗のトヨタ・サイオン店で発売されていたコンパクトカーを日本人向けにアレンジを加えた形で作ったカローラ・ルミオンの発売のことですが、そもそもカローラシリーズとはモデル系統も構造も違う車を無理やり「カローラシリーズです」といって販売したとして、賢い人はそんなことに騙されません。
これを買ったのは「アメリカかぶれ」の傾向がある方か「DQ○系」の方ぐらいです。
それにこの車をカローラシリーズと見る方はほぼいなかったということで、この作戦も失敗に終わっています。

ちなみにカローラ・ルミオンは販売不振から既に生産終了となっています。

そして次に取った策が、カローラ・フィールダーが生まれるきっかけになった車名変更です。
まずは、2000年に発売された9代目モデルの時に、前モデルまで「カローラ・ツーリングワゴン」として発売されていたステーションワゴンモデルを「カローラ・フィールダー」と改名しました。
この時、セダンモデルはまだ改名されておらず「カローラ」として発売されていましたので、ステーションワゴンモデルだけが先行して改名されたことになります。

改名することで車名だけは若返りができた形にはなりましたが、見た目や中身が依然としていわゆる「オヤジ車」以外の何物でもなかったため、注目はされたものの「カローラの若返り」には全く効果を表しませんでした。

その後もセダンモデルを「カローラ・アクシオ」と改名したり、アクアのハイブリッドシステムを転用して作ってハイブリッドモデルを投入したり、デザインを若者ウケするような形にしたり、本来であればオーリスとして発売するのが正しいことであるプリウスのハッチバックモデルを何が「スポーツ」なのかわかりませんがカローラ・スポーツと命名して発売したりといったことを行ってきましたが、ハイブリッドモデルの投入ではある程度の効果があり、若年層とまではいきませんが、ファミリー層に好まれるようにはなりました。
しかしそれ以外の策は見事に大失敗でした。

特に一番最近行われた「カローラ・スポーツ」の発売は、CMに起用したタレントも含め、総スカンをくらっています。

このような「カローラの若返り」策を取りながら、2006年に10代目モデルのE140G系型を、2012年に11代目モデルとなるE160G系型を発売する流れになりましたが、「カローラ・フィールダー」となった時にこの車の良し悪しを決定づけたとも言ってよい大きな変更が与えられました。

それが10代目モデルのE140G系型から2019年5月現在での現行モデルとなる11代目モデルE160Gk系型に変わった時に行われた「プラットフォームの格下げ」です。

このモデルはカローラ・フィールダーと呼ばれるようになってから、トヨタの廉価中型モデル向けのプラットフォームの「MCプラットフォーム」を使って作られるようになりました。
それはカローラ・フィールダーになって初めてのモデルチェンジによって販売されるようになった10代目モデルE140G系型においてもそうだったのですが、その次のモデルチェンジで発売された現行モデル(2019年5月現在)E160G系型では、なんと廉価コンパクトカー向けのプラットフォームである「Bプラットフォーム」を使って作られるようになってしまったのです。

このBプラットフォームというのはヴィッツやアクアなどに使われているプラットフォームであるため、カローラ・フィールダーがそれを使って作られるようになったということは、プラットフォーム単位で見れば・・・

「プリウスなどに使われているプラットフォーム」から「アクアなどに使われているプラットフォーム」へ格下げされた

となったというわけです。

これにはこのモデルを開発した当初から将来的にハイブリッドモデルの投入を考えていて、そのハイブリッドモデルの生産コストを下げるためにアクアのハイブリッドシステムをそっくりそのまま流用して作るという計画があったからということもあるようです。

これはかなりトヨタらしいやり方で、車格を下げてまでも安く作り、その分だけ儲けを多くしようとしたわけです・・・これが現在のカローラ・フィールダーです。

トヨタ・カローラ・フィールダーのモデル構成・グレード構成

カローラ・フィールダーにはパワーユニット違いのモデルが3つ用意されています。

1.5リッターガソリンエンジンモデル

1.5リッターエンジンモデルには2つのグレードと1つのサブグレードが用意されています。
駆動方式は全グレードにFFの2WDとスタンバイ式4WDの4WDが用意されています。

・1.5X グレード(5速MT・CVT)
・1.5G グレード(5速MT・CVT)
・1.5G WxB グレード(CVT)

必要最低限の装備を備えた廉価グレードの「1.5X」グレードの装備に加えて・・・

・撥水機能付UVカットフロントドアガラス
・UVカット機能付プライバシーリヤドアガラス
・UVカット機能付プライバシーリヤクォーターガラス
・UVカット機能付プライバシーバックドアガラス
・ブラック塗装フロントロアグリル
・ドアベルトメッキモールディング
・LEDリヤコンビネーションランプ
・オート格納・リバース連動機能・電動格納式リモコンサイドターンランプ付カラードドアミラー
・時間調整式フロントウォッシャー連動間欠ワイパー
・タイマー付リヤウインドゥデフォッガー
・ウレタン+高輝度シルバー塗装3本スポークステアリングホイール
・テレスコピック機能付チルトステアリング
・ステアリングスイッチ
・オートエアコン
・ナノイー機能
・ピアノブラック加飾インテリアパーツ
・ピアノブラック加飾合皮巻きインパネ
・ファブリック巻きドアアームレスト
・メッキ加飾インテリアパーツ
・スエード調トリコットファブリックシート生地
・4スピーカー

を追加したのが「1.5G」グレードで、更に・・・

・185/55サイズタイヤ(2WDモデル)
・16インチ×5.5Jアルミホイール(2WDモデル)
・185/60サイズタイヤ (4WDモデル)
・15インチ×5.5Jアルミホイール(4WDモデル)
・ルーフモール
・スモーク塗装フロントアッパーグリル
・ブラック塗装+メッシュパターン+メッキ加飾フロントロアグリル
・サイドマッドガード
・ブラック塗装リヤロアガーニッシュ
・メッキ+カラードグリップ式アウトサイドドアハンドル
・ブラックエクステンション+スモーク塗装アウターメッキLEDヘッドランプ
・LEDクリアランスランプ
・コンライト
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・スモーク塗装、LED・ライン発光付LEDリヤコンビネーションランプ
・スマートエントリー&スタートシステム
・本革巻き+ピアノブラック加飾+ステッチ3本スポークステアリングホイール
・専用合皮巻インパネ
・ピアノブラック加飾本革巻きシフトノブ(マニュアルトランスミッションモデル)
・ピアノブラック加飾本革巻きセレクターノブ(CVTモデル)
・ステッチ入り合皮巻きスライドアームレスト機能付センターコンソールボックス
・ファブリック×合皮コンビシート生地
・スポーツシート風フロントシート
・シャークフィンルーフアンテナ

を追加したのが「1.5G WxB」グレードとなります。

1.8リッターガソリンエンジンモデル

1.8リッターエンジンモデルには1つのグレードと1つのサブグレードが用意されています。
駆動方式はFFの2WDのみとなります。

・1.8S グレード(CVT)
・1.8S WxB グレード(CVT)

1.8S」グレードの装備は1.5リッターガソリンエンジンモデルに用意されている「1.5G」グレードの装備に・・・

・メッキ+カラードグリップ式アウトサイドドアハンドル
・スモーク塗装エクステンションLEDヘッドランプ
・スマートエントリー&スタートシステム
・本革巻き+高輝度シルバー塗装3本スポークステアリングホイール
・スモークブラック調加飾本革巻きセレクターノブ

といったものを加えたもので、更に・・・

・185/55サイズタイヤ
・16インチ×5.5Jアルミホイール
・ルーフモール
・スモーク塗装フロントアッパーグリル
・ブラック塗装+メッシュパターン+メッキ加飾フロントロアグリル
・サイドマッドガード
・ブラック塗装リヤロアガーニッシュ
・ブラックエクステンション+スモーク塗装アウターメッキLEDヘッドランプ
・LEDクリアランスランプ
・コンライト
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・スモーク塗装、LED・ライン発光付LEDリヤコンビネーションランプ
・本革巻き+ピアノブラック加飾+ステッチ3本スポークステアリングホイール
・専用合皮巻インパネ
・ピアノブラック加飾本革巻きセレクターノブ
・ステッチ入り合皮巻きスライドアームレスト機能付センターコンソールボックス
・ファブリック×合皮コンビシート生地
・スポーツシート風フロントシート
・シャークフィンルーフアンテナ

を追加したのが「1.8S WxB」グレードとなります。

ハイブリッドモデル

ハイブリッドモデルには2つのグレードと1つのサブグレードが用意されています。
駆動方式は初期のハイブリッドモデルであるため、FFの2WDのみとなります。

・HYBRID グレード
・HYBRID G グレード
・HYBRID G WxB グレード

HYBRID」グレードの装備は1.5リッターエンジンモデルにある「1.5G」グレードの装備に・・・

・電動格納式リモコンサイドターンランプ付カラードドアミラー
・ECB(電子制御ブレーキシステム)
・車両接近通報装置
・TFTマルチインフォメーションディスプレイ付2眼メーター
・ハイブリッドシステムインジケーター

を加えたもので、更に・・・

・UVカット機能付プライバシーリヤドアガラス
・UVカット機能付プライバシーリヤクォーターガラス
・UVカット機能付プライバシーバックドアガラス
・ブラック塗装フロントロアグリル
・ドアベルトメッキモールディング
・LEDリヤコンビネーションランプ
・時間調整式フロントウォッシャー連動間欠ワイパー
・スマートエントリー&スタートシステム
・本革巻き+高輝度シルバー塗装ステッチ3本スポークステアリングホイール
・テレスコピック機能付チルトステアリング
・クルーズコントロール
・ピアノブラック加飾インテリアパーツ
・合皮巻きインパネ
・ファブリック巻きドアアームレスト
・メッキ加飾インテリアパーツ
・ブルー加飾本革巻きセレクターノブ
・ファブリックスライドアームレスト機能付センターコンソールボックス
・シートバックポケット
・運転席・助手席バニティミラー付サンバイザー
・スエード調トリコットファブリックシート生地
・4スピーカー

を追加したのが「HYBRID G」グレード、そして更に・・・

・185/55サイズタイヤ
・16インチ×5.5Jアルミホイール
・ルーフモール
・スモーク塗装フロントアッパーグリル
・ブラック塗装+メッシュパターン+メッキ加飾フロントロアグリル
・サイドマッドガード
・ブラック塗装リヤロアガーニッシュ
・メッキ+カラードグリップ式アウトサイドドアハンドル
・ブラックエクステンション+スモーク塗装アウターメッキLEDヘッドランプ
・LEDクリアランスランプ
・コンライト
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・スモーク塗装、LED・ライン発光付LEDリヤコンビネーションランプ
・本革巻き+ピアノブラック加飾+ステッチ3本スポークステアリングホイール
・専用合皮巻インパネ
・ピアノブラック加飾本革巻きセレクターノブ
・ステッチ入り合皮巻きスライドアームレスト機能付センターコンソールボックス
・ファブリック×合皮コンビシート生地
・スポーツシート風フロントシート
・シャークフィンルーフアンテナ

を追加したのが「HYBRID G WxB」グレードとなります。

トヨタ・カローラ・フィールダーの動力性能

カローラ・フィールダーには5種類のパワーユニットが設定されています。

1.5リッターNAガソリンエンジン(マニュアルトランスミッションモデル用)

・エンジン型式:1NZ-FE型
・エンジン排気量:約1.5リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ

スペックは・・・

・最大出力:109ps/6000rpm
・最大トルク:14.1kgf・m/4800rpm

※リッターあたり:約72.6ps
※パワーウェイトレシオ:約10.1kg/ps

このエンジンは1.5リッターエンジンモデルの5速マニュアルトランスミッション搭載モデルだけに採用されているごく普通の実用型エンジンです。

ヴィッツやシエンタ、アリオン、プレミオなどにも採用されています。

1.5リッターNAガソリンエンジン(4WDモデル用)

・エンジン型式:1NZ-FE型
・エンジン排気量:約1.5リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ

スペックは・・・

・最大出力:103ps/6000rpm
・最大トルク:13.5kgf・m/4800rpm

※リッターあたり:約68.6ps
※パワーウェイトレシオ:約11.65kg/ps

このエンジンは1.5リッターエンジンモデルの4WDモデルだけに採用されているエンジンです。
エンジン自体はFFモデルのマニュアルトランスミッションモデルと全く同じですが、ECU内のプログラムデータの違いによってFFモデルのものよりもパワーもトルクも低下しています。

より走りにくいエンジンとなってしまいました。

1.5リッターNAガソリンエンジン(CVTモデル用)

・エンジン型式:2NR-FKE
・エンジン排気量:約1.5リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・ミラーサイクル

スペックは・・・

・最大出力:109ps/6000rpm
・最大トルク:13.9kgf・m/4400rpm

※リッターあたり:約72.6ps
※パワーウェイトレシオ:約10.3kg/ps

このエンジンは同じ1.5リッターエンジンモデルの中でもFFのCVTモデルだけに採用されているもので、シエンタやポルテ、スペイドなどに採用されているものと同じです。
可変バルブタイミング機構によって疑似アトキンソンサイクルとなるミラーサイクル制御が採用されている低燃費型エンジンです。

1.8リッターNAガソリンエンジン

・エンジン型式:2ZR-FAE
・エンジン排気量:約1.8リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ バルブマチック

スペックは・・・

・最大出力:140ps/6200rpm
・最大トルク:17.5kgf・m/4000rpm

※リッターあたり:約77.7ps
※パワーウェイトレシオ:約8.2kg/ps

このエンジンは、カローラシリーズのセダンモデルである「カローラ・アクシオ」には設定されていないパワーユニットです。
一時期のトヨタの中型モデルに搭載されるエンジンの主力エンジンとなっていたもので過去にはウィッシュやアイシス、オーリスなどにも搭載されていました。
現在はこのカローラ・フィールダーとアリオン・プレミオ兄弟車だけに採用されています。

これも低燃費型の実用エンジンです。

1.5リッターハイブリッドシステム

●エンジン
・エンジン型式:1NZ-FXE
・エンジン排気量:約1.5リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・ミラーサイクル

●電気モーター
・形式:1LM型

●ハイブリッドシステム:THS-II
●ハイブリッドバッテリー:ニッケル水素バッテリー

スペックは・・・

●エンジン
・最大出力:74ps/4800rpm
・最大トルク:11.3kgf・m/3600~4400rpm

●電気モーター
・最大出力:61ps
・最大トルク:17.2kgf・m

※システムパワー:100ps
※リッターあたり:約66ps
※パワーウェイトレシオ:約11.7kg/ps

このパワーユニットはアクアに搭載されているものと全く同じで、それをそっくりそのまま流用した形で搭載されています。
シエンタやヴィッツのハイブリッドモデルとも同じであるため・・・

・アクア
・カローラ・アクシオ
・カローラ・フィールダー
・シエンタ
・ヴィッツ

の5台をまとめて「アクア5兄弟モデル」などと呼ばれています。

もともとはプアマンズ・プリウス」であるアクア用に作ったものですので、いくら大衆車とはいえ、カローラ・フィールダーでもパワーが足りません。
燃費性能がいいでしょうが走りは最悪といっていいでしょう。

トヨタ・カローラ・フィールダーの走行性能

この車が果たして「走る車」としての性能を持っているか否かはこの部分を見ることではっきりすることでしょう。

トランスミッション

カローラ・フィールダーはエンジンバリ―ションが豊富なのでそれに合わせてトランスミッションのバリエーションの多くなっています。

●5速マニュアルトランスミッション
このマニュアルトランスミッションは1.5リッターエンジンモデルのFFモデルのみに設定されているものです。

ヴィッツのスポーティードレスアップモデルであるGRスポーツやカローラ・スポーツに採用されているものと基本構造を全く同じとするいわゆる実用型のマニュアルトランスミッションで、速く走るための装備ではなく、オートマチックトランスミッションやCVTを嫌う高齢者向けに用意したものです。

●CVT
CVTは1.5リッターエンジンモデル、1.8リッターエンジンモデルの全グレードに設定されています。

トヨタ名「Super CVT-i」と呼ばれるもので、トルクコンバーターと金属製のベルト、一対のプーリーで構成されている特にこれといって変哲もないごく普通のトルクコンバーター式のCVTです。

一応、1.5リッターエンジンFFモデル、1.5リッターエンジン4WDモデル、1.8リッターエンジンモデルでは変速幅に違いが持たされていますが、はっきり言ってどのモデルもCVT特有のずるずる滑りを感じながらの走りしかできません。

●ギヤ式無段変速機
これはハイブリッドモデルに設定されているもので、THS-IIの一部のとして内蔵されている遊星ギヤと電気モーターの抵抗を使ったギヤ式の無段変速機です。

ボディ剛性・強度

モデルチェンジする際に廉価中型モデル用のプラットフォームから廉価小型モデル用のプラットフォームにグレードダウンされた形で作られた現行モデル、しかしエンジンやドライブトレーンなどは前モデルとほとんど変わっていません。
ということは、パワーのない小さなエンジンを搭載するために作ったフレームに中型モデルに使用するエンジンを搭載したことになるわけです。

そうでなくてもコスト削減策によってブリキのおもちゃのようなフレームしか持たされていないのに、更にフレームからすればオーバースペックとなるエンジンが載せられてしまっているというは、更にボディ剛性、フレーム剛性の低い車になってしまったというわけです。

コスト削減もほどほどにしてもらいたいです。

サスペンション構造

サスペンション構造の構造名こそ前モデルと全く同じの・・・

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:トーションビーム

となりますが、前モデルは中型モデル用に作ったMCプラットフォームにつけられているものでそこそこの強度や剛性は持たされていますが、現行モデルのものは小型モデル用のプラットフォームにつけられているサスペンションです。
要するに格下モデルのアクアやヴィッツにつけられているサスペンション構造を同じということ・・・いくらコイルスプリングのスプリングレートを調整しても、ショックアブソーバーの減衰力を調整しても、ブッシュの硬さを変えても土台となるサスペンション構造の強度、剛性がないのであればそれらはすべて無駄になるということです。
まっすぐ走ればフワフワバタバタ、コーナーリングではリヤタイヤが全く踏ん張ってくれません。
こんな感じです、カローラ・フィールダーの足周りは・・・。

トヨタ・カローラ・フィールダーの燃費性能

●1.5リッターエンジンモデル(マニュアルトランスミッション)

・カタログ燃費(JC08モード):最大17.6km/L
・実燃費:約13km/L

●1.5リッターエンジンモデル(CVT)

・カタログ燃費(JC08モード):最大23.0km/L
・実燃費:約14km/L

●1.8リッターエンジンモデル

・カタログ燃費(JC08モード):最大16.6km/L
・実燃費:約11km/L

●ハイブリッドモデル

・カタログ燃費(JC08モード):最大34.4km/L
・実燃費:約20km/L

全体的に思ったほど燃費は良くないようです。
それにしてもトヨタのカタログ燃費はどうして実燃費とこんなに違いがあるのでしょうか。

まとめ

確かにこうしてみると走りの性能は最悪といっていいレベルで、この車をトヨタの販売戦略にまんまと騙されて、そのイメージを信用して買ってしまった方でもすぐに売りたくなってしまうのもよくわかります。

特にハイブリッドモデルは・・・

・「価格が高い」
・「全然走らない」
・「思ったほど燃費が良くない」

の三重苦となるモデルであることよくわかりました・・・確かに中古車市場を見ても走行距離が短いカローラ・フィールダーのハイブリッドモデルが多いことに気が付きます。

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