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ノア三兄弟中で一番ファミリーカーらしいトヨタ・ノア、車としての性能は?

トヨタの中型ミニバンシリーズの代表作となるノア三兄弟車、その中で筆頭となるモデルがこのノアです。
三兄弟車の中では古くから発売されているモデルでファミリーカーとしての性能がよく人気も上々ですが、ファミリーカーとしてではなくもっと基本的なところである「クルマ」としての性能はどうなのかという点を見ていきましょう。

トヨタ・ノアってこんな車

古くから発売されている他のミニバン同様にこのノアも先祖モデルとなるワンボックスカーが存在します。
それがタウンエースです。

タウンエースは1970年に発売されたパブリカベースのワンボックスカーであるライトエースのひとつ上のクラスのモデルとしてカローラベースのワンボックスカーとして作られたものです。
このモデルはトヨタのワンボックスカーといっても開発から生産に至るまですべてをまだ子会社ではなかったダイハツに一任して作らせたものでした。

今でいうところのスバルに丸投げの86と同じです。

当初このモデルはライトエースの上のクラスに位置するモデルとして作られたものでしたがタウンエースが2代目モデルとなった時にコスト削減のため、ライトエースと同じクラスの車として、販売チャネル違いの兄弟車として作られるようになりました。
それと同時に新たにマスターエースという兄弟車も作られるようになり、現在のノア三兄弟車と同じ構成の3兄弟体制ともなりましたがそれはほんの10年間だけで、1992年には生産終了となり、当初のような2兄弟体制となりました。

その後、世の中が高級志向となっていったことからこのタウンエース・ライトエース兄弟車も高級化されることになり、ワゴンモデルだけを抜き出す形でそれぞれのモデルに「タウンエース・ノア」「ライトエース・ノア」というワゴン専用のモデルが作られたのです。
1996年のことでした・・・実はそのタウンエース・ノアが現在のノアの先代モデルとなります。

タウンエース・ノアは2001年の初めてのモデルチェンジを迎えるのですが、純粋なモデルチェンジとは違い、タウンエース・ノアの廃止、そしてよりミニバンらしさを強めたモデルを新規に発売するという形を取りました。
そこで生まれたのがノアの初代モデルR60系型です。

ちなみにタウンエース・ノアの兄弟車だったライトエース・ノアも同時にヴォクシーと命名されて新しいモデルとされています。

2001年に発売されたR60系ノアでは、タウンエース・ノアまでずっと採用されてきたエンジン縦置きFRレイアウトをエンジン横置きのFFレイアウトとされました。
FFレイアウトとした理由はトヨタ曰く「センタートンネルがないのでキャビンが広くなる」ということだけでなく、コスト削減のために先に発売されていた2代目イプサムで使用していたMCプラットフォームを流用するためであり、むしろその理由の方が本来の理由であることがわかっています。

このモデルはそこそこの人気のまま2007年に2代目モデルZRR70系型へとモデルチェンジされます。
基本的には先代モデルのキープコンセプトのモデルチェンジとなり、プラットフォームもMCプラットフォームが流用されていますし、ボディのデザインも一見すると先代モデルとの見分けがつかないほど代わり映えの無いものとなっていました。

そういった手抜きをしたことが影響したのでしょうか、このモデルは思ったほど売れずにあの「値引きに厳しいトヨタ」が早々に値引き額を多くしたり、特別仕様車をたくさん用意したりするようになりました。
そうなった理由はただ単に手抜きのモデルチェンジを行ったことだけではなく実はライバルである日産のセレナが大ヒットとなったということもあります。
ちょうどこの頃、セレナは結果的に「日本で一番売れたミニバン」と称されるほどの人気モデルとなったC25型が発売されていた時で、とにかくよく売れていたことからノアやその兄弟車のヴォクシーも陰に隠れてしまったのです。

残念ながらこの状態は、2014年に行われたモデルチェンジによって発売されるようになった2019年4月現在での現行モデルとなるR80系モデルまで続きました。
今回のモデルになってプラットフォームがMCプラットフォームから新MCプラットフォームへと改変されたのですが、相変わらずの保守的で先代モデルとさほど変わらないデザインのボディとフニャフニャなフレーム、先代モデルと同じエンジン、同じドライブトレーンを搭載したモデルは、S-HYBRIDで中型ミニバン初のハイブリッドモデルとなったセレナと比べると魅力的に見えることはなかったのです。

しかしある時、人気傾向が逆転することになりました
それがモデルチェンジから遅れること約1カ月後の2014年2月のハイブリッドモデルの発売でした。

セレナのハイブリッドモデルに搭載されているハイブリッドシステムはS-HYBRIDという言わる簡易型ハイブリッドシステムでそれによる燃費性能の向上もあまり優れたものではありません。
しかし今回、ノアに採用されたのはZVW30型プリウスに搭載されている1.8リッターエンジンにリダクション機構付きTHS-IIと呼ばれる本格的なハイブリッドシステムをそっくりそのまま流用する形で搭載されていて、それによる燃費性能の向上もかなりのものとなったのです。

当時はまだ「燃費が良い車がいい車」といった傾向が強かった時代だったので、より燃費性能がよいノアのハイブリッドモデルが大人気モデルとなったのです。
残念ながらこの人気傾向は長くは続かず、セレナにe-POWERモデルが作られたことでまた元に戻ってしまいましたが、ただ以前ようにセレナの方が断然人気高いというところまでは落ちぶれず、同じくらいの人気を持つ程度で止まっています。

これが2019年4月現在のノアの状態です。

トヨタ・ノアのモデル構成・グレード構成

ノアには装備の違いとパワーユニットに違いからくる5つのモデルが存在します。

ガソリンエンジンモデル(標準モデル)

ガソリンエンジンのみを搭載した標準モデルには2つグレードが用意されています。
駆動方式の選択肢はすべてにおいてFFの2WDとスタンバイ式4WDの4WDがあります。

・X グレード(7人乗り・8人乗り)
・G グレード(7人乗り・8人乗り)

最廉価モデルの「X」グレードに対して・・・

・195/65サイズ タイヤ
・15インチ×6Jアルミホイール
・フロントドアガラス:スーパーUVカット・IRカット機能+撥水機能付UVカットグリーンガラス
・スライドドア・リヤクォーターガラス:スーパーUVカット機能付UVカット機能付プライバシーガラス
・インテリジェントクリアランスソナー
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・ハイグレードオプティトロンメーター
・4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
・本革巻き3本スポークステアリングホイール
・ピアノブラック塗装センタークラスターパネル
・本革巻きセレクターノブ
・メッキインサイドドアハンドル
・合成皮革巻ドアトリムオーナメント
・ピアノブラック塗装フロントドアスイッチベース
・エンジンスイッチ+ルームランプ イルミネーテッドエントリーシステム
・ピアノブラック塗装プッシュ式フロントヒーターコントロールパネル
・ピアノブラック塗装サイドレジスターベゼル
・ナノイー機能
・ハイグレード・消臭機能付ファブリックシート
・快適温熱シート
・運転席・助手席シートバックポケット
・スマートエントリーシステム
・スマートロック操作パワースライドドア予約ロック機能
・バックドアイージークローザー
・6スピーカー

といった装備を追加したのが「G」グレードとなります。

ガソリンエンジンモデル(ドレスアップモデル)

標準モデルに特別なエクステリアパーツをつけたモデルです。
グレードはモノグレードで駆動方式は標準モデルと同様に2WDと4WDから選ぶことができます。

・Si グレード(7人乗り・8人乗り)

装備的にはガソリンエンジンモデルの「X」グレードのものに加えて・・・

・205/60サイズ タイヤ
・16インチ×6Jアルミホイール
・専用ヘッドライトアッセンブリー
・専用フロントバンパー
・専用フロントフェンダーパネル
・専用リヤバンパー
・専用リヤルーフスポイラー
・専用サイドマッドガード(サイドパネル)
・スモークメッキフロントグリル
・リヤディスクブレーキ
・インテリジェントクリアランスソナー
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・ハイグレードオプティトロンメーター
・4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
・本革巻き3本スポークステアリングホイール
・ピアノブラック塗装センタークラスターパネル
・本革巻きセレクターノブ
・ピアノブラック塗装フロントドアスイッチベース
・エンジンスイッチ+ルームランプ イルミネーテッドエントリーシステム
・ピアノブラック塗装プッシュ式フロントヒーターコントロールパネル
・ピアノブラック塗装サイドレジスターベゼル
・ナノイー機能
・Si専用消臭機能付ファブリックシート
・快適温熱シート
・スマートエントリーシステム
・スマートロック操作パワースライドドア予約ロック機能
・バックドアイージークローザー

を追加した形で構成されています。

トヨタ曰くエアログレードなどと販売戦略的に聞こえの良い呼び方をしていますが、付けられているエクステリアパーツは、空力特性を向上させないばかりか空気抵抗を増すだけの見た目だけのものですので、「エアロ」ではなく「ドレスアップ」と解釈するのが正しいでしょう。

ハイブリッドモデル(標準モデル)

ハイブリッドモデルの標準モデルには2つのグレードが用意されています。
駆動方式はハイブリッドシステムの関係上、FFの2WDモデルのみで定員もハイブリッドバッテリーと配線を収めるスペースを確保する都合上、7人乗りのみとなります。

・HYBRID X グレード(7人乗り)
・HYBRID G グレード(7人乗り)

グレード間の装備の違いに関してはガソリンエンジンモデルの標準モデルのものとほぼ同じですが、ハイブリッドモデルならではものとして

・エンジンフードサイレンサー
・ECB(電子制御ブレーキシステム)
・EVドライブモード+パワーモード付モードスイッチ
・高遮音性ガラス使用のUVカット・IRカット機能付ウインドシールドガラス
・車両接近通報装置
・ハイブリッド専用オプティトロンメーター
・ハイブリッドシステムインジケーター
・エレクトロシフトマチック
・パワースイッチ+ルームランプ イルミネーテッドエントリーシステム
・センターコンソールボックス充電用USB端子
・S-FLOW+湿度センサー付オートエアコン
・センターコンソールボックス
・6:4分割式デッキボード

が追加され、更に上級グレードとなる「HYBRID G」グレードには

・リヤオートエアコン

が装備されます。

ハイブリッドモデル(ドレスアップモデル)

このモデルもガソリンエンジンモデルのドレスアップモデルと同様のモデルで、特別なエクステリアパーツが付けられただけのものです。
グレード構成はモノグレードで、駆動方式も2WDのみ、定員も7人乗りのみとなります。

・HYBRID Si グレード(7人乗り)

装備においてもガソリンエンジンモデルの「Si」グレードとほぼ同じものが採用されていますが、ハイブリッドモデルの「HYBRID Si」グレードならではのものとして・・・

・16インチ×6J BBS製鍛造アルミホイール

が採用されています。

スポーティードレスアップモデル

これはトヨタが単独でスポーツモデルを作ることができないことの穴埋め策として大衆車を無理やりスポーティーな車に仕立てあげた「GRスポーツと呼ばれるモデルのことです。

ノアはご存じ通り、大衆ファミリーミニバンです。
スポーティーとかスポーツ走行とか優れた走行性能とかコーナーリング性能といったものとは正反対の位置にいる車です。
それを持ちだして後付けパーツだけでまるでスポーツモデルとして扱うような売り方をするのはどうかと思います。
はっきり言いましょう、このGRモデルを買ったとしてもノアの標準モデルとかセレナやステップワゴンより速く走ることやスムーズにコーナーを走り抜けるといったことはできません。
あくまでも「Si」グレードの上を行くドレスアップが施されたスポーティードレスアップモデルとして扱いましょう。

このモデルはモノグレードで、ガソリンエンジンモデルのドレスアップモデル「Si」グレード7人乗り、FFモデルをベースにして作られているものです。

・Si GRスポーツ グレード

なので、装備面は「Si」グレードに準ずるものとなりますが、このモデルならでは装備として下記のようなものが追加、または交換されています。

・専用フロントグリル
・専用フロントバンパー
・専用リヤバンパー
・専用LEDヘッドランプアッセンブリー
・専用LEDデイランプ
・バックドアガーニッシュ
・215/45サイズ タイヤ(POTENZA RE050A)
・18インチ×7J 専用 エンケイ製アルミホイール
・専用本革巻き3本スポークステアリングホイール
・専用フロントシート
・専用オプティトロンメーター
・本革巻きセレクターノブ
・専用スタートスイッチ
・専用ドアトリムオーナメント
・アルミペダル
・ピアノブラック塗装プッシュ式フロントヒーターコントロールパネル
・ピアノブラック+ダークシルバー塗装センタークラスターパネル
・ボディ剛性補強パーツ
・ホワイト塗装ブレーキキャリパー
・専用ブレーキパッド
・専用ローダウンサスペンション
・専用音質変更仕様マフラー
・専用電動パワーステアリング制御プログラム

ちなみのボディ剛性補強パーツはスポーツ走行をするためのボディ剛性アップパーツではなく、標準モデルのボディ剛性が著しく弱いことに対するあくまでも「補強」の意味で付けられているものです。

トヨタ・ノアの動力性能

ノアには2種類のパワーユニットが用意されています。

2リッターガソリンエンジン

・エンジン型式:3ZR-FAE型
・エンジン排気量:約2リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ

スペックは・・・

・最大出力:152ps/6100rpm
・最大トルク:19.7kgf・m/3800rpm

※リッターあたり:約76ps
※パワーウェイトレシオ:約10.8kg/ps

ガソリンエンジンモデル全車に採用されているエンジンです。
特にこれといって特徴の無い実用型エンジンですが、低燃費を実現するためにスロットルバルブの機能を吸気側のバルブで行う「バルブマチック」が付けられています。
しかしこのバルブマチックの出来がよくなく、ディーゼルエンジン並みのカーボンを発生させてしまうことがあり、それによってエンジンに悪影響を与えることがあります。

中古車を買う時には要注意です。

1.8リッターハイブリッドシステム

●エンジン
・エンジン型式:2ZR-FXE型
・エンジン排気量:約1.8リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・ミラーサイクル

スペックは・・・

・最大出力:99ps/5200rpm
・最大トルク:14.5kgf・m/4000rpm

●電気モーター
・形式:5JM型

スペックは・・・

・最大出力:82ps
・最大トルク:21.1kgf・m

※システムパワー:136ps
※リッターあたり:約75.5ps
※パワーウェイトレシオ:約11.9kg/ps

このシステムはZVW30型3代目プリウスに採用されていたエンジン、ハイブリッドシステムに3JM型ではなく5JM型電気モーターに付け替えた形で構成されているものです。
ほぼプリウスといっていいでしょう。

実はこのノアを作る際にプラットフォームを新MCプラットフォームにしたのは、このプリウスのハイブリッドシステムを流用するためでプリウスと同じプラットフォームを使ったからです。

それにしても136psはさすがに大衆ファミリーミニバンといっても厳しいでしょう。

トヨタ・ノアの走行性能

大衆ファミリーミニバンとしての作りはいいですがこの車、果たしてちゃんと走るのでしょうか?

トランスミッション

パワーユニットにあわせて以下の2つのトランスミッションが用意されています。

●CVT
これは2リッターNAエンジンを搭載したモデルに採用されているものです。
トヨタでは「Super CVT-i」と呼んでいるようですが、そこまでたいそうなのものではなく、ごく普通の電子制御、油圧作動式のトルクコンバーター式金属ベルト型無段変速機です。

無段変速がメリットのCVTにそのメリットをぶち壊すような7速スポーツシーケンシャルシフトマチックと呼ばれる疑似有段変速モードも付けられています。

●ギヤ式無段変速機
これはハイブリッドモデルに採用されているもので、THS-IIに付属する遊星ギヤと電気モーターの抵抗を使ったギヤ式無段変速機です
基本的には他のTHS-II搭載のハイブリッドモデルと同じもので、ZVW30型プリウスに搭載されているものと全く同じものです。
可もなく不可もなくといった普通の無段変速機というのが一番妥当な表現でしょう。

ボディ剛性・強度

コスト削減をするために、消費者にばれないように鋼材の質を落とす、消費者にばれないようにフレームやボディパネル、シャシーに使う鋼板の厚みを薄くするといった考え方で作られているだけでも明らかにボディ剛性が低いのがわかりますが、更にスライドドア、リヤハッチといった開口面積の広さと全高の高さ、四隅の追いやられたピラーという構造を取られているのですからもっとひどいことなっています。
GRスポーツでボディ剛性補強パーツが付けられて初めてセレナレベルのボディ剛性となるぐらいですので、補強がされていない標準モデルがどれだけ軟なつくりになっているのかがわかるかと思います。

サスペンション構造

この部分もだいぶコスト削減の犠牲になっているようです。
軽自動車やコンパクトカーでも使われているフロントにマクファーソンストラット、リヤにトーションビームの組み合わせです。

特にリヤサスペンションとして与えられているトーションビームは直線ではバタつきますし、コーナーリングでは全然踏ん張りがきかないといったまさに大衆ファミリーカーのためのサスペンション構造といっていいでしょう。
GRスポーツでローダウンしてスプリングレートの硬いコイルスプリングや減衰力の高いショックアブソーバーをつけても乗り心地が悪くなるだけで走行性能を高めるどころではありません。

まさにゆっくりと家族を想いながら走るためにサスペンション構造といえます。

トヨタ・ノアの燃費性能

●ガソリンエンジンモデル

・カタログ燃費(JC08モード):最大16.0km/L
・実燃費:約11km/L

●ハイブリッドモデル

・カタログ燃費(JC08モード):最大23.8km/L
・実燃費:約16km/L

ガソリンエンジンモデルには・・・

・アイドリングストップ機構
・CVT
・オルタネーター制御
・可変バルブタイミング
・バルブマチック
・電動パワーステアリング

ハイブリッドモデルには・・・

・ハイブリッドシステム
・ミラーサイクル
・アイドリングストップ機構
・CVT
・可変バルブタイミング
・電動パワーステアリング

といった低燃費装備が付けられていますが、いかんせん重たくなる総重量と空気抵抗の大きい全高の高いボディを持っているため、どんなに優れた低燃費装備をつけても思ったほど効果が出ていないようです。

それはカタログ燃費ではなく実燃費で見れば一目瞭然です。

トヨタ・ノアのライバルは?

トヨタのライバルといえば日産、日産の中型ミニバンといえば・・・そうですセレナです。
ここではノアのハイブリッドモデルとセレナのe-POWERモデルとで比較してみましょう。

パワースペック比較

●ノア(HYBRID Gグレード)

エンジン:2ZR-FXE型
電気モーター:5JM型

の組み合わせでスペックは・・・

エンジン
・最大出力:99ps/5200rpm
・最大トルク:14.5kgf・m/4000rpm

電気モーター
・最大出力:82ps
・最大トルク:21.1kgf・m

※システムパワー:136ps

●セレナ(e-POWER XVグレード)

エンジン:HR12DE型
電気モーター:EM57型

の組み合わせでスペックは・・・

エンジン
・最大出力:84ps/6000rpm
・最大トルク:10.5kgf・m/3200~5200rpm

電気モーター
・最大出力:136ps/2985rpm~8000rpm
・最大トルク:32.6kgf・m/0-2985rpm

※システムパワー:136ps

どちらも136psと全く同じとなりますが、すべての走行パターンを電気モーターだけで走るセレナの方がトルクフルな走りができ、136psよりパワーがあるような感覚にさせます。
ゴーストップの多い街乗りでは断然セレナの方が乗りやすいです。

燃費比較

●ノア(HYBRID Gグレード)

・カタログ燃費:最大23.8km/L
・実燃費:約16km/L

●セレナ(e-POWER XVグレード)

・カタログ燃費:最大26.2km/L
・実燃費:約18.0km/L

カタログ燃費、実燃費ともに対した差はなし、どちらも同じハンデを背負っているので似たり寄ったりの燃費性能にしかならないのかもしれません。
それよりも燃費性能で車の良し悪しを決める風潮、何とかならないでしょうか。

販売価格帯比較

・セレナ:約244万円~約382万円
・ノア:約251万円~約325万円

基本的にはどちらも大差はありませんが、セレナの高額帯モデルがちょっと高すぎるような気がします。
この金額をたたき出しているのは、オーテックモデルと呼ばれているドレスアップモデルなのですが、たかが中型ミニバンにそこまで気合を入れてドレスアップする必要があるのでしょうか?
それならもう少し頑張って大型ミニバンを買った方がいいのではないかと思ってしまいます。

ノアにもGRスポーツというドレスアップモデルがありますが、こちらは補強と低コスト部品の交換がメインとなるため思ったほどお金がかからなかったのでしょう。

まとめ

ノアというモデルは確かに大衆ファミリーミニバンとしてはそこそこ優れたものを持っているようですが、よく見てみるとやはり「走るための性能」はあまり持ち合わせていないようです。
ということは、まあ「Si」グレードはいいとしてもスポーティードレスアップモデルの「GRスポーツ」は意味のない車ということになり、それを買った人は50万円ものお金をトヨタに寄付したようなものであるということなります。

簡単にいえば、こういう車は家族を後ろに乗せてアンパンマンのDVDを流しながら、人に迷惑をかけない程度のスピードでのんびり走るのに適した車であるということです・・・あっ、それが大衆ファミリーミニバンでした

「ザ・大衆ファミリーミニバン」

これがノアのすべてであるようです。

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