レクサス

トヨタ・レクサス店のRXは今も昔もカムリベースの流用モデルだった

トヨタの車作りの最大の特徴となるのが「既存モデルの使いまわし」です。
トヨタ・レクサス店で販売されている「北米レクサス系列店で初のクロスオーバーSUV」といわれていたRXも実もそういった車なのです。

では、RXが何をベースにして作られてきたかを見ながら現在発売されているモデルがどういう車なのかというところを見ていきましょう。

トヨタ・RXってこんな車

トヨタの使いまわし術は、とにかくすごいです。
プラットフォームといった概念から具体的な構造となるシャシー、ボディパネル、エンジン、トランスミッション、ドライブトレーン、サスペンション構造、ハイブリッドシステムなどいったものもそうですし、細かいところを見るとステアリングホイール、セレクターノブ、ダッシュボード、シートなどといったものまで、数十種類ものモデルに使って車を作り、それをあたかも新規に設計したモデル、新型モデルとして堂々と売るのですから・・・もし自分が自動車メーカーの社長だったら、お金のためとは言えここまで恥ずかしいことはできません。
それをやってしまうのですから「元・世界のトヨタ」はすごいと思います。

ただ、こういったやり方の一部の少し納得できます。
特にトヨタ店やトヨペット店、カローラ店、ネッツ店などで販売されている大衆車や子会社のダイハツの大衆車や軽自動車といった販売価格を高くすることができない大衆モデルでは、生産コストを低くするために多少はこういった作り方をしてもいいと思います。

しかし、大衆車よりもはるかに高い販売価格をつけて車を売っているトヨタ・レクサス店で売られている車で、使いまわしは考えられません。
そんな「使いまわしの車作り」で作られた最たるモデルがこのRXだったりします。

RXは日本にトヨタ・レクサス店がまだなかった時代の1998年に北米レクサスで販売が開始されました。
トヨタ・レクサス店がなかったことから当然ながら日本国内での正規販売は行われていなかったのですが、そのかわりといっては何ですが、そのRXのベースモデルであるハリアーがトヨペット店から発売されていたので、それが国内向けRXということになります。

国内向けといってもハリアーが日本で発売された後に北米レクサスでRXがハリアーにトヨタが得意とするお化粧直しをした形で先に発売されていますので、後発のRXがハリアーの転用型兄弟車、流用モデルということになります。
・・・とここで終わらないのが「トヨタの使いまわし術」です。
実はRXのベースとなっているハリアーも既存モデルの使いまわしだったのです。
それが「ウィンダム」というできの悪い兄弟を持つFF高級セダンのカムリです。

要するに初代RXは、XV20型カムリにハリアー専用ボディと車高を高くするためのサスペンションセットを取り付けたものを更に手直ししたもの・・・

「XV20型カムリ→U10W型ハリアー→MCU10L型RX」

といった流れで作られた車であるということになります。

巷では「RXはハリアーと同じ」「ハリアーのレクサス店モデル」などといわれていて、ハリアーとRXとの関係性は広く知られているようですが、おおもとをたどればカムリとの方が関係性が強く「カムリのクロスオーバーSUVバージョン」といっていい車です。

でも、トヨタはその部分に触れてほしくないようです。

カムリベースのハリアーベースで作られた車」というスタイルは初代モデルだけでなく、2003年のモデルチェンジによって生まれた2代目モデルU30型でも採用されています。
2代目モデルでは、2001年のモデルチェンジで発売されるようになったXV30型カムリをベースとして作られたU30型ハリアーに更に手を加えてU30型RXが作られています。

(U30型ハリアー:photo by Ted Barrera

「XV30型カムリ→U30型ハリアー→U30型RX」

しかし、2009年に行われたモデルチェンジでこの世に出ることになる3代目RXは違いました。
実はこれ以前の段階で、既に日本でトヨタ・レクサス店の展開が始まっており、日本国内で同じモデルながらハリアーとRXという2つモデルを売ることなっていたのですが、

  • より高級なイメージのあるRXに需要がかたよってしまったこと
  • 国内の需要傾向が大衆エコカーに人気が集中していたこと

といった2つの理由から、ハリアーがあまり売れない状態となってしまったのです。

そんな状況の中で無理してモデルチェンジしても発売当初の新型モデル需要は得ることはできてもそれ以降の落ち着いた頃の需要が見込めないということ、そしてもう1つこれが最大の理由となるのですが、北米レクサス、トヨタ・レクサス店における新しいモデル、RXのひとつ下のクロスオーバーSUVを作ることが計画されていて、そのモデルのベースモデルとしてハリアーをあてがうことが決まっていたのです。

それが現在のNXになるわけですが、これらの理由からハリアーのモデルチェンジは延期とし、RXのみのモデルチェンジを行ったのです。
これによって事実上、ハリアーとRXの兄弟関係が崩れたことになり、ハリアーはNXが発売された時点でそのモデルと兄弟関係を持つことになります。

(レクサスNX:photo by Kārlis Dambrāns

ハリアーはU30型のまま、今しばらく発売をしていくことになったわけですが、RXはどうなったのでしょうか。
ここで普通ならRXのために新しい設計図をひくことになるのですが、そこは流用術にたけたトヨタのことです、そんなお金のかかることはしません。
トヨタは新しい流用のためのベースモデルを探し、それをカムリとしたのです。

(XV40型カムリ:photo by Tino Rossini

冒頭でもお話いたしました通り、RXのベースはハリアー、ハリアーのベースはカムリで、おおもとをたどれば初代モデルからRXのベースはカムリであるということが言えるのですが、このモデルからは違う家の家族となってしまったハリアーを除いて、カムリと直接的に兄弟関係を結んだのです。

「XV40型カムリ→L10型RX」

XV40型カムリと同じKプラットフォームを使い、ホイールベースを寸法上、35mm短くして専用ボディを乗せた形で作られたのが3代目モデルのL10型RXということになります。

(L10型RX:photo by RL GNZLZ

このモデルは2015年まで発売されたのちにモデルチェンジによって4代目モデルとなります。
4代目モデルL20型RXも先代モデル同様に2011年に発売されたXV50型カムリをベースとして作られているモデルで依然として「カムリのクロスオーバーSUV」という関係性は変わりません。

「XV40型カムリ→L20型RX」

ちなみに・・・2019年現在では、新しいカムリを転用したESが北米レクサス、トヨタ・レクサス店で販売されていて、このESとRXが同じカムリという流用元を持っているということから兄弟車としてみてしまいがちですが、おなじカムリベースの転用流用モデルといっても・・・

  • L20型RXのベースは・・・先代モデルとなるXV40型カムリ
  • ESのベースは・・・現行モデルのXV70型カムリ

と同じ車種でもモデル年代が全く違いますので、ESとRXの兄弟関係はありません。

トヨタ・RXのモデル構成・グレード構成

RXには、3つモデルと7つのグレードが設定されています。
駆動方式はFFの2WDと疑似4WDシステムのE-Fourまたはスタンバイ4WDシステムを採用して4WDが用意されています。

2リッターターボエンジンモデル

これは「RX300」と呼ばれるモデルで、発売当初は「RX200t」とされていました。

このモデルには3つのグレードの他に駆動方式の選択肢が与えられており、全グレードにおいてFFの2WDモデルと名前だけは立派な「ダイナミックトルクベクタリングAWD」と呼ばれているスタンバイ4WDの4WDモデルが設定されています。

・標準グレード
・バージョンL グレード
・F SPORT グレード

標準グレードを基準としてみたとして、その装備に・・・

・235/55サイズ タイヤ
・20インチ×8J アルミホイール
・パノラミックビューモニター
・インテリジェントクリアランスソナー
・リヤクロストラフィックアラート
・リヤクロストラフィックオートブレーキ
・ブラインドスポットモニター
・三眼フルLEDヘッドランプ
・LEDシーケンシャルターンシグナルランプ
・広角・自動防眩・リバース連動チルトダウン・メモリー・ヒーター付オート電動格納式ドアミラー
・LEDインストルメントパネルイルミネーション
・LEDドアトリムイルミネーション
・パワーイージーアクセスシステム
・SPORT S/SPORT S+/カスタマイズモード付ドライブモードセレクトスイッチ
・フルカラーヘッドアップディスプレイ
・ステアリングヒーター
・フロントLEDイルミネーション付スカッフプレート
・リヤドアサンシェード
・セミアニリン本革シート
・運転席・助手席シートヒーター
・運転席・助手席10Way調整式パワーシート
・セカンドシートヒーター
・セカンドパワーシート
・カップホルダー・収納ボックス付セカンドシートセンターアームレスト
・運転席・助手席コンフォータブルエアシート

を追加したのが上級グレードの「バージョンL」グレードとなります。

クロスオーバーSUVのRXにどうして?と思いたくなるスポーティードレスアップグレードの「F SPORT」グレードには、「バージョンL」グレードに更に・・・

・「F SPORT」グレード専用フロントグリル
・「F SPORT」グレード専用フロントロアバンパーモール
・「F SPORT」グレード専用リヤロアバンパーモール
・235/55サイズ タイヤ
・「F SPORT」グレード専用デザイン20インチ×8Jアルミホイール
・バックガイド&サイドモニター
・VDIM
・「F SPORT」グレード専用ブラック塗装 広角・自動防眩・リバース連動チルトダウン・メモリー・ヒーター付オート電動格納式ドアミラー
・「F SPORT」グレード専用ディンプル本革ステアリングホイール
・「F SPORT」グレード専用ディンプル本革セレクターノブ
・「F SPORT」グレード専用アルミ製スポーツペダル
・「F SPORT」グレード専用アルミ製フットレスト
・「F SPORT」グレード専用ブラックロゴスカッフプレート
・「F SPORT」グレード専用本革スポーツシート
・運転席・助手席8Way調整式パワーシート

といった装備が付けられています。
無論、このグレードを選んだからといって他のグレードよりも速く走れるわけではありません。

3.5リッターハイブリッドモデル

このモデルは「RX450h」と呼ばれるモデルです。
グレード構成、駆動方式は「RX300」とほぼ同じとなりますが、4WDモデルはスタンバイ4WDシステムの「ダイナミックトルクベクタリングAWD」ではなく、疑似4WDシステムのE-Fourが採用されています。

・標準グレード
・バージョンL グレード
・F SPORT グレード

グレード間の装備の違いも「RX300」に準ずる形となりますが、このモデルならでは装備や対応しているグレードに若干違いがありますのでそれを挙げておきます。

●「RX450h」で廃止されている装備

・「F SPORT」グレード専用リヤロアバンパーモール
・S-VSC(標準グレード、「バージョンL」グレードのみ)

●「RX450h」で追加されている装備

・RX450h専用リヤバンパーロアガーニッシュ
・サウンドジェネレーター (「F SPORT」グレードのみ)
・電動アクティブスタビライザー(「F SPORT」グレードのみ)
・電子制御ブレーキ
・VDIM(標準グレード、「バージョンL」グレードのみ)
・車両接近通報装置
・EVドライブモードスイッチ
・フルカラーヘッドアップディスプレイ(標準グレード)

3.5リッターハイブリッド・ロングボディモデル

このモデルは「RX450hL」と呼ばれるモデルで「RX450h」の7人乗り3列シート仕様のロングボディバージョンとなるものです。

RX450h」の寸法は・・・

・全長:4890mm
・ホイールベース:2790mm

となりますが、「RX450hL」は・・・

・全長:5000mm
・ホイールベース:2790mm

といった形で全長が11センチほど長くされています。

ホイールベースが全く同じであることから伸ばされているのはオーバーハングであることがわかりますが、このモデルではリヤオーバーハング、要するにリヤタイヤから後ろの部分が伸ばされていることになっています。

これもトヨタらしいところで、例えば本来であればホイールベースを伸ばしてフロア面積を増やした方がキャビンを広くすることができるのですがそうしてしまうとシャシーやリアドアパネル、リアドアガラス、ルーフ全体、リヤクウォーターパネル、リヤフェンダーパネル、電気系のメインハーネス、燃料系の配管などもすべて専用部品として用意することになってしまい、1モデルのために相当なコストがかかってしまうのです。

そこでトヨタはルーフ後端の延長やリヤクウォーターパネル、リヤフェンダーパネル、リアハッチなどといったものだけを交換するだけでロングボディ化することができるリヤオーバーハングの延長を選んだのです。

これによって3列シートの7人乗りとなったわけですが・・・決して「広い」とは言えません。

グレード構成はモノグレードで、駆動方式はE-Fourによる4WDだけとなります。

・標準グレード

装備に関しては「RX450h」の「バージョンL」グレード相当のものが採用されていますが、このモデルならではの装備もありますので、下記に挙げておきましょう。

●「RX450hL」で追加されている装備

・RX450h専用リヤバンパーロアガーニッシュ
・サードシート
・サードシートELR3点式シートベルト
・ルーフレール
・サードシート独立温度調整オートエアコン
・セカンドシートセンターアームレスト充電用USB端子
・センターコンソール・コンソールボックス内・ラゲージルーム内アクセサリーソケット

●「RX450hL」で廃止されている装備

・セカンドパワーシート機能

トヨタ・RXの動力性能

RXでは2つのパワーユニットが用意されています。

2リッターターボエンジン

・エンジン型式:8AR-FTS
・エンジン排気量:約2.0リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:半直噴
・過給器:ターボチャージャー

スペックは・・・

・最大出力:238ps/4800rpm~5600rpm
・最大トルク:35.7kgf・m/1650~4000rpm

※リッターあたり:約119ps
※パワーウェイトレシオ:8.4kg/ps

このエンジンは、「RX300」に搭載されているもので、モアパワーを狙うためのターボエンジンではなく、いわゆるダウンサイジングターボエンジンとされる低燃費のためのものです。

このRX以外にもIS、GS、RC、NX、クラウン、ハリアーなどにも搭載されています。
燃費性能の向上のためのターボエンジンですのでブースト圧の設定も低くされており、たった238ps程度のパワーしか発揮することができていません。
特にこのモデルでは低回転型に設定されているため、同じエンジンを採用するGSなどよりもパワーダウンしています。

快適に走れるか?っといったらそうでもなく、ならば燃費がいいのか?っといってもそうでもないといった中途半端なエンジンです。

3.5リッターハイブリッドシステム

●エンジン
・エンジン型式:2GR-FXS
・エンジン排気量:約3.5リッター
・エンジン形状:V型
・シリンダー数:6気筒
・バルブ構造:DOHC24バルブ
・燃料供給:半直噴

●電気モーター
・形式:6JM型

スペックは・・・

●エンジン
・最大出力:262ps/6000rpm
・最大トルク:34.2kgf・m/4600rpm

●電気モーター
・最大出力:167ps
・最大トルク:34.2kgf・m

※システムパワー:313ps
※リッターあたり:約89.4ps
※パワーウェイトレシオ:RX450h 約6.8kg/ps・RX450hL 約7.2kg/ps

このパワーユニットは、ハイブリッドモデルである「RX450h」「RX450hL」に搭載されているものです。
ハイブリッドシステムはTHS-II、エンジンはGSやIS、RCなどに採用されている2GR型エンジンを半直噴化、ミラーサイクル化したハイブリッドシステム専用のエンジンで国内向けモデルとしてはこのRXにしか採用されていません。
電気モーターは、プリウスやプリウスα、MIRAIなどにも採用されているJM型で、それらに搭載されているものをパワーアップさせたのがこの6JM型となります。

ハイブリッドモデルながら300psを超えるパワーを持ちますが、RXはとにかく重い車ですのでそのパワーが重たいものを動かすだけに使われてしまっており、快適な走りにつなげることができないでいます。

トヨタ・RXの走行性能

RXはクロスオーバーSUVですので、オンロードだけではなく、オフロードも走れなければいけない車です。
それも含めて見ていきましょう。

トランスミッション

トランスミッションはガソリンエンジンモデルに1つ、ハイブリッドモデルに1つといった形で2種類が用意されています。

●6速オートマチックトランスミッション
このトランスミッションは、RX300だけに採用されているものです。
トヨタでの呼称は「6 Super ECT (スーパーインテリジェント6速オートマチック)」となるこのオートマチックトランスミッションは、少し設計の古いごく普通のトルクコンバーター式オートマチックトランスミッションです。

普通過ぎて特にいいところも悪いところもありませんが、しいて言うのであればトヨタのトランスミッションの割には壊れにくいようです。

●ギヤ式無段変速機
これはRX450h、RX450hLに使われているもので、ハイブリッドシステムに組み込まれているトランスミッションです。
無段変速機といってもベルト式のCVTではなく、遊星ギヤ式のギヤボックスを持つギヤ式の無段変速機となります。
基本的にはアクアやプリウス、ハリアーなどに搭載されているものと同じです。

ボディ剛性・強度

ボディ剛性の弱さはトヨタの車、全般に言えることですので、この「トヨタとは関係ありません」と言いたげなトヨタ・レクサス店販売のRXにおいても同じです。

特にハイブリッドモデルは前にエンジンとハイブリッドシステム、後ろの燃料タンクとハイブリッドバッテリーといったように前後に重たいものが振り分けられた形となっていて、走るたびにシャシーやボディが大きくねじられることになってしまうため、短期間で車体がねじれて変形してしまうといったことが多くのRXに起こっているようです。

サスペンション構造

RXはカムリのシャシーを流用して、リヤサスペンションだけをグレードアップさせた形で作られた車ですので、他のトヨタ・レクサス店で販売されている他の上級モデルとはちょっと違うサスペンション構造を持っています。

フロントにマクファーソンストラット、リヤにダブルウィッシュボーンといった形です。
ベースのカムリは前後ともマクファーソンストラットですので、リヤサスペンションだけを変更したといった形になりますが、果たしてこの変更はクロスオーバーSUVとしてはどうだったのでしょうか。

ダブルウィッシュボーンは市販車レベルのボディサイズではサスペンションストロークをあまり多く取ることができません。
それはアーム類が動くスペースがあまり広くとれないからなのですが、ある程度のオフロード走行も考えなければいけないクロスオーバーSUVにおいて、乗り心地は良くてもサスペンションストロークが短いのはよろしくありません。

クロスオーバーSUVはオンロード志向のワゴンではないのですからもう少し考えて車を作った方がいいのではないかと思います。

4WDシステム

RXにはモデルにあわせて2種類の4WDシステムが用意されています。

●ダイナミックトルクベクタリングAWD
これはRX300に用意されている4WDモデルに採用されている4WDです。
その名称だけを見れば相当凄い4WDシステムだと思ってしまいますが、実際は何のことはない基本は軽自動車や大衆コンパクトカーなどに搭載されている生活四駆、スタンバイ4WDと同じです。

要するにフロントタイヤが空転したらリヤタイヤが回り始めるというやつです。
ただこのシステムにはリヤタイヤの左右の回転差も制御しているようで、その点だけは普通のスタンバイ4WDとは違います。

でも結局はスタンバイ4WDですので、これがあるからといって優れたトラクション性能を手にすることができるというわけではありません。

●E-Four
これはRX450hRX450hLといったハイブリッドモデルに採用されている4WD機能です。
ここではあえて4WDシステムではなく、4WD機能といっておきましょう。

この機能は簡単にいえば、リヤタイヤも電気モーターで駆動するといったものです。
フロントタイヤはハイブリッドシステムの制御された上でエンジンで回されたり、電気モーターで回されたり、そしてその両方で回されたりという形になりますが、リヤタイヤはそれらのシステムとは全く別物の独立した電気モーターで回されます。

トランスファーやプロペラシャフトなどといったドライブトレーンが必要ではないため、比較的安く作ることができ、重量も軽くすることができるので、FFの大型モデルでよく使われています。

リヤ駆動用の電気モーターには68psの2FM型が使われています。

トヨタ・RXの燃費性能

●2.0リッターターボエンジンモデル(RX300)

・カタログ燃費:最大11.8km/L
・実燃費:約7km/L

●3.5リッターハイブリッドモデル(RX450h)

・カタログ燃費:最大18.8km/L
・実燃費:約9km/L

●3.5リッターハイブリッドモデル(RX450hL)

・カタログ燃費:最大17.8km/L
・実燃費:約8km/L

RX300ダウンサイジングターボエンジンが搭載され、RX450hRX450hLにはハイブリッドシステムが搭載され、更にアイドリングストップ機構や電動パワーステアリング、可変バルブタイミング機構、半直噴機構といった細かい低燃費装備も使われているのにもかかわらず、こんなにひどい数字になっているのは、やはりエンジン排気量が大きいこと車体が重たいこと空力特性が悪いことといったことが強く影響しているのでしょう。

まとめ

RXはトヨタ・レクサス店のラインナップの中では大型クロスオーバーSUVとして、トヨタ・レクサス店が発売するクロスオーバーSUVのなかでは一番上のクラスとされているモデルです。
販売価格的にも約524万円から約770万円もするかなり高額な車であっても、トヨタはこの車のためだけに力を入れることはしません・・・なぜならお金がかかるからです

結局は「ハリアーの高い方のやつ」とか「カムリのクロスオーバーSUV」といわれてしまうような、単なるカムリの転用モデル、安易なハリアーの流用モデルでしかありません。

既にこの車に大金を払ってしまった方には大変申し訳ないですが、ここまでしっかり使いまわしで作られたことがわかっている車にそれだけのお金を払って、更に高額な自動車税、高額な自動車重量税、ガソリン代を払ってまでオーナーになろうとは自分は思えません。

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