レクサス

レクサスISが売れない理由は兄弟車とバッティングするから!?

北米レクサスの日本版として運営されているトヨタの5つ目の販売チャネルのトヨタ・レクサス店、この店舗で販売されるモデルはどれも高額な販売価格が付けられていますが、中でも特に高く感じるのはこのISのように他のトヨタの販売店で兄弟車が存在するモデルです。
兄弟車は、自動車メーカー全体における販売台数の増加を狙うことができる商法ですが、時にお互いの販売台数をつぶし合うことがあるといわれており、自動車メーカー側としてもかなり考えた上で兄弟車関係を持つモデルを発売するようですが、1つの努力として「兄弟車であることを隠ぺいする」という策に出るものです。

そういった形で販売されているのがトヨタ・レクサス店専売モデルとなっているISで、残念ながら兄弟車が大ヒットする中で、販売台数が伸び悩んでしまっているようです。
では、ISの販売不振が単に兄弟車が良すぎるから起きてしまっているのか、それともISが悪いのかを探ってみましょう。

トヨタ・ISってこんな車

北米エリアでトヨタの高額車両を販売するために作られた販売チャネルの北米レクサス(当時はレクサス)、1989年にLS(ベースモデル:セルシオ)、ES(ベースモデル:カムリ・プロミネント)といった2つの商品を抱えてスタートしたのちにSC(ベースモデル:ソアラ)、GS(ベースモデル:アリスト)、LX(ベースモデル:ランドクルーザー)、RX(ベースモデル:ハリアー)と続々と日本で発売されていたモデルを持ちこみ、商品ラインナップを増やしていきました。
そして1999年に4つのセダンモデルとして、北米レクサスでの廉価セダンモデルとして投入されたのがこのISというモデルでした。

このISも他の北米レクサスモデルのように日本国内で販売されているモデルの転用モデルで、日本でアルテッツァとして販売されたものです。

アルテッツァはFRレイアウトを持つ中型モデルでスポーティーセダンと5ドアハッチバックモデルの2つのボディバリエーションを持つモデルで、2リッターエンジン2機種、3リッターエンジン1機種といった複数のエンジンが採用されているモデルでした。

そのモデルを転用して北米レクサスで販売したのがE10型初代ISです。
転用したといってそっくりそのままということではなくエンジンバリエーションが少なくなり、北米エリアでは3リッターエンジンのみとされていました。

しかし、ここでトヨタが想定していたこと以外のことが起こってしまいました。
それがアルテッツァの販売不振です。
当時の日本国内ではアルテッツァは、スポーティーセダンモデルとして販売されていましたが消費者の期待があまりに高いことから、スポーツモデルと勘違いされてしまう感がありました。
しかし車自体は大衆スポーティーセダンとしての作りしか与えられていなかったので、スポーツモデルと勘違いしている方の要求を満たすことができなかったのです。

悪いうわさはすぐに広まります。

「アルテッツァは見かけ倒し」
「アルテッツァでは走りが楽しめない」

こんなうわさが流れてしまったことでアルテッツァは急激に売れなくなり、モデルチェンジを受ける前に2005年に1モデルだけ作って生産終了となってしまったのです。

困ったのは北米レクサスです、転用ベースモデルが生産終了になってしまったらISはどうなるのか?・・・そこで急遽、ベースモデルとなる車を探します。
その時、同じように国内でのアリストの販売が終了してしまうことから転用ベースモデルがなくなってしまうと困っていたGSがクラウンを転用ベースモデルに使用となったことからこのISもそれに便乗してクラウンを転用ベースモデルとすることにしたのです・・・2005年のこと、おりしも北米向けの店舗であるレクサスを日本に持ち込むという暴挙に出た年と同じ年でした。

これによって2代目モデルとなるGSE20系ISクラウンベースの転用モデルとなり、また北米レクサスやトヨタ・レクサス店のGSと兄弟関係を結び、クラウン3兄弟となったのです。

この2代目モデルでは、トヨタの気まぐれ商品が炸裂します。
2009年には2ドアコンバーチブルのIS Cを、2007年には5リッターV型8気筒エンジンを搭載した転用型スポーツモデルであるIS Fを発売しました・・・が、日本でも海外でも全く売れず、1モデルで生産終了となりました。

正気を取り戻したトヨタは2012年に行われたクラウンのモデルチェンジに少し遅れること1年、2013年にもう1つの兄弟モデルであるGSと共にモデルチェンジを行い、3代目モデルE30系となったのです。

そしてこのE30系ISが2019年3月時点での現行モデルとなります。

トヨタ・ISのモデル構成・グレード構成

ISには3つモデルと9つのグレードが用意されています。

2リッターターボエンジンモデル

2リッターターボエンジンモデルは「IS300」と呼ばれるモデルです。
駆動方式はFRの2WDのみとなります。

・標準グレード
・バージョンL グレード
・F SPORT グレード

標準グレードを基準として、それに・・・

・電動チルト・テレスコピック機能付ステアリングコラム調整機能
・後席サイドエアバッグ
・LEDヘッドランプ
・LEDフロントターンシグナルランプ
・メモリー機能付オート電動格納式ドアミラー
・パワーイージーアクセスシステム
・電動リヤウインドゥサンシェード
・ステンレス製スカッフプレート
・レーザーカット本杢インテリアパネル
・運転席・助手席シートヒーター付セミアニリン本革シート

といった装備を追加したのが「バージョンL」グレードとなります。

そして「F SPORT」グレードですが、こちらはいわゆるスポーティーグレードというもので標準グレードの装備に下記のようなF SPORT専用パーツや装備をつけた形で構成されるグレードです。

●「F SPORT」グレード専用パーツ

・「F SPORT」グレード専用フロントグリル
・「F SPORT」グレード専用フロントバンパーロアバンパーモール
・「F SPORT」グレード専用サイドガーニッシュ
・「F SPORT」グレード専用リヤバンパーロアガーニッシュ
・スポーツサスペンション
・NAVI・AI-AVS
・「F SPORT」グレード専用4ポッド対向ピストンフロントブレーキキャリパー
・「F SPORT」グレード専用φ334mmスパイラルフィン付きフロントベンチレーテッドディスクローター
・225/40フロントタイヤ
・「F SPORT」専用デザイン18インチ×8J フロントアルミホイール
・255/35リヤタイヤ
・「F SPORT」専用デザイン18インチ×8.5J リヤアルミホイール
・Sport S・Sport S+・Customモード付ドライブモードセレクトスイッチ
・「F SPORT」グレード専用TFT液晶式メーター
・「F SPORT」グレード専用ディンプル本革ステアリングホイール
・「F SPORT」グレード専用ディンプル本革セレクターノブ
・「F SPORT」グレード専用アルミ製スポーツペダル
・「F SPORT」グレード専用ステンレス製スカッフプレート
・「F SPORT」グレード専用ダークグレーヘアラインインテリアパネル
・「F SPORT」グレード専用運転席・助手席シートヒーター付ファブリック/L texコンビスポーツシート

F SPORT」グレードはあくまでもスポーティーグレードですから、「F SPORT」といっても「Fモデル」とは違いますので、このグレードを選んで購入しても、ブレーキング性能がわずかに高まっただけで劇的に速く走れるというものではありません。

3.5リッターガソリンエンジンモデル

IS350」と呼ばれるものが3.5リッターガソリンエンジンモデルです。
IS300と同様にグレード構成は3つ、駆動方式はFRの2WDのみとなります。

・標準グレード
・F SPORT グレード
・バージョンL グレード

グレード間の装備の違いもIS300とほぼ同じようなものとなりますので、それぞれの違いは省略します。
ただ、IS300とIS350というモデルによる違いがありますので、それを挙げておきましょう。

●IS350で廃止になっているもの
・アイドリングストップ機能(全グレード)

●IS350に追加されたもの
・サウンドジェネレーターの採用(全グレード)
・アクティブステアリング統合制御付VDIM(「F SPORT」グレードのみ)
・LDH(「F SPORT」グレードのみ)

2.5リッターハイブリッドモデル

IS300h」とされているものが2.5リッターハイブリッドモデルモデルです。
このモデルでもグレード構成は全く同じですが、このモデルだけにフルタイム4WDシステムを搭載した4WDモデルも選ぶことができます。

・標準グレード
・F SPORT グレード
・バージョンL グレード

このモデルにおいてもグレード間の装備の違いは「IS300」や「IS350」などとほぼ同じです。
なのでここでも「IS300h」というモデルならではの装備をIS300基準で挙げていきます。

●IS300hで廃止になっているもの
・「F SPORT」グレード専用リヤバンパーロアガーニッシュ
・パフォーマンスダンパー

●IS300hに追加採用されたもの
・フロントブレーキ:φ296mmベンチレーテッドディスク
・リヤブレーキ:φ310mmベンチレーテッドディスク
・205/55タイヤ(標準グレード)
・16インチ×7Jアルミホイール(標準グレード)
・EVドライブモードスイッチ
・運転席・助手席シートヒーター(標準グレード)

装備を全体的に見ると高額車両らしくいろいろな装備がたくさんつけられていますが、よく見ると無駄な装備が多いような気がします。
そうでなくても重たい車なのですから、余計な装備を取り外して車両重量を軽量化して走行性能、燃費性能の向上をはかり、更には販売価格を安くすることもできるのではないかと思います。

まあ、トヨタにしてみれば高い金額をつけて売らなければ日本にトヨタ・レクサス店を作った意味がなくなってしまうということになってしまいますが、消費者からすればそう思うのではないでしょうか。

トヨタ・ISの動力性能

ISには3つのモデルにあわせて3つのパワーユニットが用意されています。

2リッターターボエンジン

・エンジン型式:8AR-FTS
・エンジン排気量:約2.5リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:半直噴
・過給器:ターボチャージャー

スペックは・・・

・最大出力:245ps/5800rpm
・最大トルク:35.7kgf・m/1650~4400rpm
※リッターあたり:約123ps
※パワーウェイトレシオ:6.6kg/ps

IS300」に搭載されているのがこのエンジンです。
このエンジンは、ターボエンジンですがスポーツモデルのようなモアパワーのためのターボエンジンではなく、低燃費のため要するに「ダウンサイジングターボエンジン」としてのターボエンジンです。
そのため、2リッターターボエンジンとしてはパワーがかなり低めにされています。

このモデル以外にもGSやRX、ハリアー・NX兄弟車、S200系クラウンなどにも採用されています

3.5リッターNAエンジン

・エンジン型式:2GR-FKS
・エンジン排気量:約3.5リッター
・エンジン形状:V型
・シリンダー数:6気筒
・バルブ構造:DOHC24バルブ
・燃料供給:半直噴

スペックは・・・

・最大出力:318ps/6600rpm
・最大トルク:38.7kgf・m/4800rpm
※リッターあたり:約90.8ps
※パワーウェイトレシオ:5.1kg/ps

IS350」用に用意されているエンジンです。
トヨタが北米向けに発売している大排気量モデル用に作ったNAエンジンでGSやタコマなどにも使わています。
リッターあたり90ps程度に抑えて燃費性能の向上をさせるところなどトヨタらしいと思います。

2.5リッターハイブリッドシステム

●エンジン
・エンジン型式:2AR-FSE
・エンジン排気量:約2.5リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:半直噴

●電気モーター
・形式:1KM型

スペックは・・・

●エンジン
・最大出力:178ps/6000rpm
・最大トルク:22.5kgf・m/4200~4800rpm

●電気モーター
・最大出力:143ps
・最大トルク:30.6kgf・m

※システムパワー:220ps
※リッターあたり:約88ps
※パワーウェイトレシオ:7.6kg/ps

GSにも全く同じパワーユニットが採用されていますが、とにかくパワーがありません。
大きく重たいボディを快適に走らせるのにシステムパワー220psとはまるで一昔前の大衆セダンレベルです。

もしISを買おうとしている方がいるのであれば、このハイブリッドモデルはおすすめしません。
それならもっと安く買うことができるプリウスの方がいいです。

トヨタ・ISの走行性能


ISは北米レクサスに投入された時点からスポーティーセダンとしての位置づけがされていたモデルで、その位置は現在でも変わりません。
なので、本来であればLSやGSなど他のFRセダンモデルとは違うスポーティーセダンらしい装備や機能が付けられてもいいものですが、ベースモデルがラグジュアリーセダンのクラウンですし、GSとも兄弟関係を取っていることからこのモデルだけに特別な何かというものを与えることができないのです。

まあ、これがスポーツセダンではなくスポーティーセダンとされる所以なのですが、あんなに高い値段をつけて売っているのですからどうにかできると思うのですが・・・。

こういった面が随所に出ています。

トランスミッション

ISには2つのトランスミッションが用意されています。

●8速オートマチックトランスミッション
このトランスミッションはIS300、IS350といったガソリンエンジンモデルに搭載されているものです。
8-Speed SPDS (電子制御8速オートマチック)」と呼ばれるものですが、特別なものではなくごく普通のトルクコンバーター式の多段式オートマチックトランスミッションです。
標準でもマニュアルモードが用意されていますが、「F SPORT」グレードにはパドルで操作できる機能も付けられています。
変速スピードは比較的早く、変速ショックも少ないのでなかなかよくできたオートマチックトランスミッションといえるでしょう。

●ギヤ式無段変速機
これはIS300hに採用されているものです。
採用されているといっても、トヨタのハイブリッドシステムTHS-IIでは、トランスミッションもハイブリッドシステムの一部としているため、トランスミッションの選択肢はもともとなく、ハイブリッドモデルはすべてにおいてこのギヤ式の無段変速機とされてしまいます。

遊星ギヤとクラッチ、電気モーターの抵抗などを使って無段階変速するものですが、疑似有段変速モードのマニュアル機能も付けられています。
また「F SPORT」グレードにはそのマニュアル機能をパドルで操作することができるようにもなっています。
せっかく燃費性能に有利な無段変速機をつけているのにわざわざ疑似有段変速モードを用意するというのも笑ってしまいます。
基本的な構造はアクアやプリウスなどにつけられているものとほとんど同じです。

ボディ剛性・強度

ISにはGSやS210系クラウンと同じ大型FRモデル用のプラットフォームであるNプラットフォームが採用されています。
これ自体は特にこれといって問題はないのですし、ISではボディ剛性を高めるために何やらスポット溶接の間隔を狭める技術やボンドの多用、そして部分的に高張力の鋼材を使うという特別なことがされているので、S210系クラウンよりはボディ剛性の高いボディを持っているといっていいでしょう。

しかし、問題はそこでありません、問題は鋼材の質と厚みです。
トヨタでは自動車に使う原材料として一番多く使う鋼材の仕入れ単価を安くするため、仕入れ量を減らすために1990年あたりからギリギリの強度を確保することができる程度に鋼材の質を落として仕入れ単価を低く抑えたり、ボディやフレームを構成する鋼材の厚みを薄しくして、鋼材の使用量を減らすという策を取ってきています。
それは今でも続いており、同グループ内のダイハツでも同じことをしています。

要するにフレームやシャシーなどを普通に作っただけではそれこそまっすぐ大人しく走る程度の強度、剛性しか保てていないということです。
大衆車ではそのまま商品化していますが、さすがに高額車両であるトヨタ・レクサス店で売るモデルではそのままというわけにはいきません。
そこで先ほどのような特別なボディ剛性を向上させるような製法を用いるのですが、使われている鋼材が粘りがなく薄っぺらくされているのに、溶接の箇所を増やしたり、ボンドで補強したり、部分的に良い鋼材を使ったとしてもいい効果を得ることなどできるわけがありません立て板に水です。

トヨタの車はボディ剛性が低い・・・これは北米レクサスやトヨタ・レクサス店で販売しているモデルでも同じということです。

サスペンション構造

サスペンション構造もGSやS210系クラウンなどNプラットフォームを使って作られたモデル同様にフロントにダブルウィッシュボーン、リヤにマルチリンクが採用されています。
構造的には現在の自動車技術の中で一番優れているといっていいサスペンション構造の組み合わせを取っているのでこれには文句のつけようがありません。
故障の多いエアサスペンションなどを採用していないのも好感が持てます。

ただ、カーナビの地図データから道路の状態を把握してショックアブソーバーの減衰力の自動調整をする機能、NAVI・AI-AVSは必要ないでしょう。
それならマニュアルで細かく減衰力調整ができた方がスポーティーセダンらしいと思います。

トヨタ・ISの燃費性能


●2.0リッターターボエンジンモデル(IS300)

・カタログ燃費:最大12.8km/L
・実燃費:約8km/L

●3.5リッターエンジンモデル(IS350)

・カタログ燃費:最大10.4km/L
・実燃費:約5km/L

●2.5リッターハイブリッドモデル(IS300h)

・カタログ燃費:最大23.2km/L
・実燃費:約13km/L

IS300には・・・
アイドリングストップ機構、半直噴、可変バルブタイミング機構、オルタネーター制御、電動パワーステアリング機構

IS300hには・・・
ハイブリッドシステム、ギヤ式無段変速機、アイドリングストップ装置、半直噴、可変バルブタイミング機構、電動パワーステアリング機構

IS350には・・・
半直噴、可変バルブタイミング機構、オルタネーター制御、電動パワーステアリング機構

といった低燃費装備がそれぞれに採用されていますが、重量が重たいこと、エンジン排気量が大きいこと、半直噴技術が意外と効果を上げていないことからどうしてもこれくらいの数字になってしまいます。

しかし、相変わらずトヨタの車のカタログ燃費と実燃費の開きは大きいですね。

トヨタ・ISのライバルは?

トヨタのライバルといえば、何かと騒がれることが多い日産と決まっています。
そしてその日産の中で大型FRスポーティーセダンといえばスカイラインとなるわけです。

スカイラインは2014年に発売されたV37型が2019年3月現在の現行モデルとなります。
このモデルには3.5リッターエンジンを搭載するハイブリッドモデルと2リッターターボエンジンを搭載するガソリンエンジンモデルがありますが、ISには3.5リッターエンジンのハイブリッドモデルがないため、ここでは2リッターターボエンジンを搭載するもの同士を比較してみたいと思います。

エンジンスペック比較

●IS300(標準グレード)

8AR-FTS型
2リッター直列4気筒DOHCターボエンジン
・最大出力:245ps/5800rpm
・最大トルク:35.7kgf・m/1650rpm~4400rpm

●スカイライン(「200GT-t」グレード)

274A型
2リッター直列4気筒DOHCターボエンジン
・最大出力:211ps/5500rpm
・最大トルク:35.7kgf・m/1250rpm~3500rpm

どちらも基本的な構造は全く同じエンジンですが、スカイラインの274A型エンジンはロングストロークのトルク型エンジンであるため、こういった結果になったのでしょう。
絶対的なパワーはISの方が上ですが、街乗りなど低速域では低回転トルクが太いスカイラインの方が乗りやすいということになります。

燃費比較

●IS300(標準グレード):最大12.8km/L
●スカイライン(「200GT-t」グレード):最大13.0km/L

数字的にはスカイラインの方がわずかに優れているような形となっていますが、実燃費ですともっと差が広がります。
燃費性能はスカイラインの方がはるかに優れているといっていいでしょう。

販売価格帯比較

ここでは2リッターターボエンジンモデルだけでなく、モデル全体の価格を見てみましょう。

●IS:約472万円~約640万円
●スカイライン:約417万円~約585万円

どちらも性能的に大きな違いがないのにもかかわらず、平均してISの方が50万円から60万円程度高くなっていることがわかります。

まとめ

ISは、トヨタ・レクサス店販売モデルにしては比較的安い価格が付けられているモデルでLSとかGSなどよりも買いやすくなっていて普通ならもっと売れてもいいように思えますが、兄弟車のS210型クラウンと比較して見ても、同程度の性能を持つ日産のスカイラインと比較してみても割高で、逆にいえば性能に見合った価格設定ではないことがわかりました。

現状ではクラウンは格上げとなりLSの兄弟車となってしまいましたが、これまでの売れ行きの低迷ぶりは、多分これが理由だったのだと思います。
ならばこれからもっと売れるのか?といったらそうではなく、現行モデルとなるS220型クラウンが装備や性能の割にはかなり破格な金額をつけて販売されていますので、日本国内での需要はそっちに持っていかれてしまうのではないかと思います。

あとはISに新型モデルが出るのを待つか、「Black Sequence」のような特別仕様車をバンバン出すしか販売台数を伸ばす手段はないでしょう。

やはり兄弟車のクラウンの影響は大きいようです。

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